◆ 介入前のボラティリティ
□ 共通点
- 一方向へのトレンドが加速(買い/売りの偏り)
- 1 日の値幅が平常時の 2〜4 倍に拡大
- 東京時間でも値が飛ぶ(流動性低下)
- 節目(150 円、80 円など)突破でストップロス連鎖
- 実需よりもアルゴ主導の値動きが支配的
□ 介入の「直前サイン」として観測されやすい指標
- 1 日の高値更新幅が 1 円以上
- 1 時間で 0.5〜1.0 円動く
- 実現ボラティリティ(1 週間)が平常時の 2 倍以上
- オプション市場で1-week Implied Volatilityが急騰(+3〜5pt)
◆ 2024 年の為替介入(公式・推定)
① 2024/4/29(円買い介入:推定 4〜5 兆円)
- 直前の値動き
- USD/JPY 158 → 160.17(34 年ぶり安値)
- 1 日の値幅:約 2.2 円
- 直前のボラティリティ
- 1 週間の実現ボラティリティ:平常時の 2.5〜3 倍
- 特徴
- 東京時間でも値が飛ぶ「流動性枯渇」
- 160 突破でストップロス連鎖
- 介入後の動き
- 160.17 → 155 円台へ約 5 円急落
② 2024/5/1(円買い介入:推定 4〜5 兆円)
- 直前の値動き
- USD/JPY が 157.50 → 159.50
- 1 日の値幅:約 2 円
- 直前のボラティリティ
- 実現ボラティリティ:平常時の 2 倍超
- 特徴
- FOMC 前で板が極端に薄い
- アルゴ主導の買いが止まらず
- 介入後の動き
- 159.50 → 153 円台へ 6 円急落
※ 4/29 と 5/1 の 2 回で 約 9 兆円規模と推定される介入が行われたと報道。
③ 2024/7/11〜12(円買い介入:公式発表 5.53 兆円)
- 直前の値動き
- USD/JPY 161.00 → 161.95
- 1 日の値幅:約 1.5 円
- 直前のボラティリティ
- 1 週間の実現ボラティリティ:平常時の 1.8〜2.2 倍
- 特徴
- 38 年ぶりの円安水準
- 「162 円突破」でストップロスが大量に控えていた
- 介入後の動き
- 161.95 → 158 円台へ 3 円以上急落
※ 7 月の介入額は 5.53 兆円と財務省が公式発表。
※ 7 月の介入効果は 10 営業日以上と分析。
◆ 2022年〜2023年の為替介入
※日本は 2011 年以降長らく介入がなく、2022 年に 24 年ぶりの円買い介入が実施されました。
① 2022/9/22 円買い介入(約 2.8 兆円)
- 介入前 3 日間の値動き
- USD/JPY は 143 → 145 → 146 円台へ急伸
- 1 日あたりの値幅:2〜3 円
- 平常時(2020–2021)の平均値幅:0.6〜0.8 円
- 直近の実現ボラティリティ(1 日)
- 平常時の 約 3〜4 倍
- 特徴
- 米金利上昇を背景に「買いが止まらない」状態
- 東京時間でも値が飛ぶ「流動性低下+順張りアルゴ」の典型パターン
② 2022/10/21 円買い介入(推定 5〜6 兆円)
- 介入前の値動き
- USD/JPY は 149.90 → 151.90 へ約 2 円急騰
- 1 日の高値更新幅が 1.5〜2 円
- ボラティリティ
- 直前 1 週間の実現ボラティリティは 年率換算で 20〜22%
- 平常時(10〜12%)の 約 2 倍
- 特徴
- 「150 円の節目突破 → ストップロス連鎖」
- 介入直前の 30 分で 1 円以上の急騰
③2022/10/24(推定介入:政府は明言せず)
- 介入前の値動き
- 151 円台から 152 円方向へ加速
- 直前 1 時間で 0.8〜1.0 円の急騰
- 特徴
- 市場は「介入警戒」で薄商い
- それでもトレンドが止まらず、ボラティリティは高止まり